TicWatchで睡眠を管理しよう!

TicWatch Proには独自の睡眠管理アプリがあり、自身の毎日の睡眠状況を把握し管理することが出来ます。実はこれが結構機能的に優秀で、かなり日常的に使えるので少し紹介します。

睡眠管理といっても、いくつかの押さえておくポイントがあります。

1つ目は、睡眠のの管理。2つ目は、睡眠のの管理。3つ目は睡眠の周期の管理です。

睡眠は体の健康にとって大変重要な要素ですが、それは単に睡眠を取ればいいというものではなく、良質な睡眠を一定量、同じ周期で取ることが大事とされています。

よく「寝貯めをする」と言いますが、徹夜明けに1日中寝て過ごすという生活は、あまり効率的ではないということですね・・・

睡眠管理アプリに必要な機能

睡眠の管理をするには、まず睡眠の状態を正確に測るセンサー的なものが必要です。今回はそれがTicWatch Pro(スマートウォッチ)になります。

ただ、実はもっと大事なのは、そこで把握したデータをどう可視化し、それをどう睡眠改善につなげていくか、そういった機能も重要なポイントになると思います。

今回紹介するTicWatch Proには、それを管理するTicSleepというアプリ機能が備わっています。

1.睡眠の質・量・時間帯を可視化により把握する

睡眠の計測は簡単です。TicWatch Proを腕に着けて寝るだけです。AIが自動的に睡眠を認識し、睡眠トラッキングが開始。その日1日分のデータが自動的にTicWatch Proに蓄積されます。

では、それによってどういう情報を得ることが出来るのでしょうか?

朝起きて、TicWatch ProのアプリメニューからTicSleepを起動すると、以下のような画面が表示されます。実際はスマートウォッチの画面をスクロールして見ることになりますが、ここではわかりやすいように画像をつなげてみました。

まず、ここで表示される情報は、睡眠時間帯、睡眠時間、睡眠効率(睡眠の質)と今回の睡眠に対するアドバイスコメントです。

下段にも合計の睡眠時間平均の睡眠の質の欄が表示されているのは、複数回に分けて寝た場合に1日の合計した数値を表示するためです。逆に言うと、1日に1回ではなく、複数回に分かれた睡眠の計測にも対応できるということです。

さらに詳しい情報を見てみましょう。睡眠の質を表すカラーバーの部分をタップします。

以下の画面が表示されます。

睡眠の質を測るにあたって、ここでは4つの状態に分けて判断しています。

■眠りのメカニズム

睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)ノンレム睡眠(深い眠り)の2つの状態があります。睡眠中はこれを交互に繰り返しながら進行していきます。

レム睡眠(浅い眠り)は、体は寝ていますが、脳は起きている状態です。ここでは脳が活発に働きながら記憶の整理や定着が行われています。また、レム睡眠中には眼がピクピク活発に動く急速眼球運動が起こります。

ノンレム睡眠(深い眠り)では、大脳も休息している状態となり、脳や体の疲労回復のためにはこの眠りがしっかりとれていることが重要になってきます。

覚醒は、寝る体制になってはいるが、まだ眠りに入っていない状態です。寝つきが悪いというのは、まさにこの状態が長い場合ですね。

ここに表示されている睡眠効率は、睡眠体制に入ってから起き上がるまでのうち覚醒以外の部分の割合としていますが、本当に大事なポイントは、上の図のカラーバーで表現されている睡眠パターンと、深い眠り(レム睡眠)時間の確保だと思います。

就寝後、一気に深い眠り(ノンレム睡眠)に入り、その後浅い眠り(レム睡眠)に移行、これを90分単位で3サイクル繰り返し、最後はレム睡眠時に目覚めるのが良いサイクルと言われています。なお、ノンレム睡眠80%、レム睡眠20%が理想の睡眠割合です。

そういった意味では、このアプリの可視化の機能は、睡眠管理としては結構理想的ですね。

なお、TicSleepでは、睡眠時間だけでなく、以下のような睡眠中の心拍数や血中酸素割合の推移も見ることが出来ます。

特に睡眠時の血中酸素をみると、睡眠時無呼吸症候群の疑いを確認できます。通常、睡眠時は95%ほどですが、無呼吸状態になると90%以下になります。 この無呼吸状態の回数が多いと睡眠時無呼吸症候群の疑いをもった方が良いかも知れません。

 

2.理想的な睡眠習慣を維持していくために

次は、現在の睡眠状態を把握した上で、理想的な睡眠状態になるよう改善を図っていくことになりますが、ここでもTicSleepの以下の機能が役に立ちます。

睡眠周期設定
あらかじめ目標とする睡眠時間帯を設定できます。これにより、毎日の就寝時刻や起床時刻が目標通りに習慣化されているかがわかります。設定時間帯とのズレは、先ほどのアドバイスコメントに反映されます。「いつもより遅く寝ました。今週は4日間です。睡眠に注意を払ってください」といった感じです。

睡眠アラーム機能
この機能をオンにすると、睡眠周期設定の起床時間に振動やサウンドで起こしてくれます。更に、スマートウェイクアップ機能で時間を設定すると、●●分前から起床時刻までの間で浅い眠りに入った段階で起こしてくれます。浅い眠り(レム睡眠)に起こしてくれるこの機能のおかげで、目覚めのいい朝を迎えています(気がします)

睡眠通知機能
睡眠周期設定の就寝時刻になると振動で教えてくれます。就寝時刻の習慣化に大変役に立っています。

睡眠完了リマインダー機能
AIが睡眠が終わったと判断し、一旦計測が完了した際に通知してくれます。

対象外時間設定
この設定をしておくと、設定した時間帯は睡眠測定を行わないため、バッテリー消費を抑えることが出来ます。私は絶対寝ないだろう時間帯として10:00~21:00を設定しています。

単なる計測機能にとどまらず、睡眠サイクルを理想的な形に習慣化させるための機能が豊富にあるのも、TicSleepの特筆すべきポイントだと思います。

 

3.履歴管理機能で改善の変化を確認する

計測したデータは、TicWatch Proには1日分しか蓄積しませんが、そのデータは自動的にスマートフォンに転送され、スマホアプリの中で履歴管理されていきます。

実はこの履歴が自動で蓄積されるという機能こそが、これから行う睡眠改善には必須の要素となります。まぁ、レコーディングダイエットみたいなものでしょうか。

スマートフォンに転送されたデータは、日単位、週間単位、月単位に集計され保存・管理されていきます。

1日分の情報は、TicWatch Pro(スマートウォッチ)側と同じようにスマホアプリで確認することが出来ます。

また、睡眠中の心拍数や血中酸素割合の推移も見ることが出来ます。

更にスマホアプリでは、蓄積情報をもとに、1週間の集計データも確認できます。

ここでは、1週間分を振り返ることができます。下図のように曜日単位で表示されるため、特に睡眠サイクルが崩れたような場合、その要因を再確認することで改善(反省?)につなげていけます(休日前は夜更かししている等)

また、1週間の平均睡眠時間が表示されるとともに、前の週との比較データも表示されるので、1週間単位の変化を確認することも出来ます。

以下のデータは、1週間のサマリーになります。特に就寝時間と睡眠の質は気になるところですね。ここでも先週との比較データが表示されています。

以下は月単位の集計データです。表示される項目は週間単位と同じです。

 

個人的な課題として、どうしても最近仕事の帰りが遅く、生活も夜型(深夜型)になりがちで、その結果睡眠時間が足りなく寝不足が慢性化している日々が続いていました。

また、上の図からもわかるように、ただでさえ足りない睡眠時間にもかかわらず、就寝中に何度も目が覚めて浅い眠りばかりが続いていました。

これまでは単に睡眠時間をどう確保しようかばかり考えていましたが、この機能のおかげで睡眠の質改善も必要だということが分かり、今月から本気で生活習慣を改善しようと頑張っています。

実際にTicSleepを使ってみて、こういう系の製品は、精度の高いセンサー機能を備えることはもちろんですが、そのデータをわかりやすく可視化し、更にその先の改善支援までつなげていけてこそ、実用性のあるツールとして使っていけると実感しました。

スマートウォッチを検討するなら、もうこの機能だけでもTicWatch Proはお勧めだと思いますね。

睡眠改善に本気で取り組みたいとお考えの方がいましたら、是非試してみてください。


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