Ticwatch Proのバッテリー駆動時間について

スマートウォッチを選ぶ判断基準の1つに、バッテリーの駆動時間の長さが挙げられます。

いくら性能が良く最新のWearOSで動いていても、あまりに短いバッテリー駆動時間では、時計としての実用性も満たさなくなってしまいます。

今回はこのスマートフォンのバッテリー駆動時間について、Ticwatch Proの例を挙げながら様々考えてきたいと思います。

スマートウォッチに必要なバッテリー性能

Wear OS(Android Wear)ができてから、スマートウォッチの機能性は格段に向上し、時計から情報端末の位置づけに進化してきました。

その反面、より多くの電力を必要とするようになったため、バッテリーの駆動時間の問題は常に付きまとい、なかなか実用面では納得のいく製品はありませんでした。

私がスマートウォッチの購入を検討していた2018年6月時点で、3万円までの価格帯で時計としてのデザイン性も意識した中では、「FOSSIL」のスマートウォッチがいい線をいっていたのですが、バッテリーの駆動時間が1日以内と短く、とても実生活で使うには実用的ではなかったため、なかなか購入には至りませんでした。

スマートウォッチを検討する場合、時計機能はもちろんですが、やはりスマートフォンとの連携機能が大事になってきます。私の場合は、仕事上スマートフォンからの通知機能が必須要素だったため、日中でのバッテリー切れはどうしても避けたいと思っていました。

そうやって悩んでいた時に発売されたのがTicwatch Proでした。

Ticwatch Proの連続駆動時間に間する実用的な機能

バッテリー性能

まずバッテリー容量は415mAhと現在のスマートウォッチの中では多めです。充電時間もゼロからフル充電まででかかる時間は約80分と短時間です。その上でこのTicwatch Proでは、バッテリー使用量を減らす工夫が数多く用意されています。

2種類の駆動モード

最大の特徴が、利用シーンに合わせたモード切替を効果的に行って、総合的な連続駆動時間を引き上げています。

スマートウォッチとしての機能(スマートモード)とは別に、デジタル時計としてのみ利用する基本モードを搭載しており、この基本モードでの動作だけなら30日、スマートモードだけだと2日程度。2つを組み合わせることで5日~30日バッテリを持たせることができます。

実はディスプレイが有機ELとFTNS液晶の2層になっていて、基本モードでは以下のように省電力に特化した表示になります。実はこの画面、視認性に優れ、日差しの強い夏の日中でも問題なく見ることができました。

通常時はスマートモードを利用し、バッテリーが5%を切ると自動的に基本モードに切り替わることで、5日間最低限の機能は維持することができます。スマートモード2日、基本モード3日で合計5日間の計算のようです。

この基本モードは、常時表示に切り替えることができ、その場合は30日間連続駆動するようです。切り替えも簡単なので、うまく使い分けれると効果的ですね。ただし、基本モードの常時表示設定中は、通知機能は動かないためご注意ください。自動切り替え時はちゃんと通知されます。

傾きセンサーで確認時のみオンにする

自動切り替えモードにしておくと、時計を見るために手首をひねってこちらに時計を傾ける動きに反応してスマートモードに切り替える機能があります。設定の中に「傾けて画面をON」という設定をオンにしておくと動作します。

実際に傾けた時の反応の様子は以下の動画をご覧ください。

この反応速度なら十分実用的ですね。傾けなくても画面をタップすることでもスマートモードに切り替わります。

この機能も相まって、これだけの連続駆動時間を維持できるんですね。よく考えられています。

今後、バッテリー性能も向上し、CPUもより省電力になってくれば、更にこの問題はなくなっていくかもしれませんが、現状ではこういった取り組みは高く評価できますね。

この一点でも、Ticwatch Proを選んでよかったと思います。

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